中国景況感、50.5に上昇=景気対策が寄与―3月

【北京時事】中国国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は50.5と、前月から0.3ポイント上昇した。景気の拡大・縮小を判断する節目の50を超えるのは2カ月連続。政府が景気対策を強化しており、景況感も上向いた。
長引く景気の冷え込みに対処するため、政府は今年に入り、消費品の買い替え支援策などの景気刺激策を一段と強化した。PMIのうち、供給の強さを示す生産と、需要の強さを示す新規受注はいずれも前月を上回った。
ただ、この景況感を維持できるかは不透明だ。トランプ米政権が対中関税を相次いで引き上げる中、外需関連指数の新規輸出受注は49.0と11カ月連続で節目割れとなった。トランプ氏は対中関税をさらに引き上げる方針も示しており、市場で懸念が広がっている。
一方、同時に発表されたサービス業の動向を示す非製造業ビジネス活動指数は50.8と、前月から0.4ポイント上がった。