相鉄HD、横浜駅西口の再開発構想発表=40年代めどに整備
相鉄ホールディングス(HD)は11日、横浜駅西口の再開発構想を発表した。2040年代をめどに公共空間の整備を進め、近隣地権者にも協力を呼び掛ける。
コンセプトは、従来のターミナル性や繁華性に加え、ウェルビーイング(身も心も満たされた状態)を実現する「ウェルクロッシング」。横浜市が打ち出している再編方針にのっとり、ロータリーの歩行者空間拡大や、比較的少ないとされるオフィスや住居、産業設備などの整備に取り組む。
構想の一環として、20年代後半には老朽化が進む保有施設の建て替えに着手。高島屋などが入る新相鉄ビルの建て替えも視野に入れる。相鉄HDの滝沢秀之社長は、再開発が進む東京都内のターミナル駅との競争に触れ、「保有資産の再開発だけでなく、他の事業者との深い連携で開発規模をより大きくし、個性あるまちづくりを目指すことが重要だ」と述べた。