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新幹線荷物輸送が拡大=北海道から鹿児島まで―JR各社

新幹線から荷降ろしされる特産品
〔写真説明〕新幹線から荷降ろしされる特産品=17日午後、JR東京駅(時事通信社)

 新幹線による荷物輸送が拡大している。JR各社は定時運行率の高さなどを売りに、車両の空きスペースを活用して生鮮食品などを産地から消費地へ運ぶ。輸送経路は北海道から鹿児島県までつながった。トラック運転手への時間外労働規制で輸送停滞が懸念される「物流の2024年問題」に対応するため、各社は新幹線の荷物輸送を強化する方針だ。

 JR東日本は21年にサービスを始めた。新幹線のスピードや本数の多さを生かして即日輸送ができるため、食品のほか精密機器、医療用の検体など顧客の幅広い需要に対応でき、1日約40本を活用する。JR東海は今年4月、東海道新幹線「こだま」の業務用室に荷物を積み込むサービスを開始。JR九州は自動車輸送と組み合わせた集荷配送なども手掛けている。

 17日には輸送ルート拡大を記念し、新幹線で運んだJR6社管内の名産品などを東京駅構内で販売するイベントが開かれ、弁当や菓子を買い求める人でにぎわった。会社員男性(42)は、新幹線「はやぶさ」で北海道から届いたばかりの「函館みかどのいかめし」を購入し、「東京に居ながら北海道の出来たての商品を食べられるのは良い」と喜んでいた。