米レッドロブスター破産申請へ=来週にも―WSJ
【ニューヨーク時事】15日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、米シーフードレストラン大手レッドロブスターは来週にも米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用を南部フロリダ州の破産裁判所に申請する見込みだ。店舗閉鎖を進めるなど、経営不振が伝えられていた。
WSJが関係筋の話として伝えたところによれば、レッドロブスターはメモリアルデーの祝日である27日よりも前の申請に向けて準備している。フロリダ州に本社を置く同社は米国内に約650店を構える。業績改善を狙ったエビの食べ放題メニューも裏目に出て損失につながったという。
タイの世界有数のツナ缶メーカー、タイ・ユニオン・グループ(TU)は1月、レッドロブスターから出資を引き揚げると公表。同社首脳は当時、理由について「レッドロブスターはコロナ禍、業界で続く逆風、高金利、原料と労働コスト高に見舞われ、TUと株主への金銭的にマイナスの影響が長引いている」と説明していた。米メディアによれば、TUの出資比率は49%に達していた。
一方、レッドロブスタージャパンは4月、米破産法適用申請が検討されているとの報道を巡り、文書で「フランチャイズ契約を結んでいるが、資金繰りなどは日本で完結しており、経営母体が別」と指摘。「日本の『レッドロブスター』に対する影響はない」と強調した。