パート賃上げ要求、6.96%=結成後最高、正社員も―UAゼンセン
流通、繊維などの産業別労働組合UAゼンセンが7日発表した2024年春闘の要求状況(4日午前10時時点)によると、パート従業員の要求賃上げ率は組合員1人平均6.96%(時給75.9円)だった。正社員は6.18%(月額1万8345円)で、いずれも2012年の結成以来、最高の要求水準となった。
要求は基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給分などを加えた総額。正社員のベア要求は4.34%(月額1万3509円)。
一方、イオングループを中心に28労組の交渉が13日の集中回答日を待たずに妥結し、いずれも満額回答だった。このうち、4日午前10時時点で妥結した25労組の平均賃上げ率はパートが7.03%(時給77.3円)、正社員が6.70%(月額2万258円)。
松浦昭彦会長は記者会見で、「中小企業にまで賃上げが行き渡るためには、適正な価格転嫁も行われなければならない。交渉を粘り強く進めたい」と語った。