イオンと丸紅は26日、協業関係を強化する契約を締結したと発表した。これまで食品分野に限っていた協力関係を、DX(デジタルトランスフォーメーション)や脱炭素などの分野に拡大する。
丸紅はイオン株を追加取得した。取得株数や金額は非公表。今後は丸紅が持つ電力調達のノウハウに加え、在庫管理や決済を効率化するデジタル技術をイオンの店舗網で活用する。丸紅が扱う化粧品などの商材をイオンで売ることも検討する。
一方で丸紅は昨年末、イオン傘下の食品スーパー、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)の親会社に出資していた約28%の株式をすべてイオンに売却。食品スーパー事業そのものからは撤退した。
イオンと丸紅は2013年に業務提携。丸紅の食品卸がイオンに食材を納めるなど、食品事業で連携してきた。