大阪王将にチャーハンロボ=人手不足解消に一役?
中華料理チェーンを運営する大阪王将(大阪府枚方市)は29日、チャーハンなどを自動で炒める調理ロボットを報道陣に公開した。重くて熱い中華鍋を扱う負担をなくし、高齢者や女性にも働きやすい環境を作って人手不足の解消につなげたい考えだ。
東京都品川区の「西五反田店」に10月1日、3台を試験導入する。付属のタブレット端末でメニューを選択し、指定された食材や調味料をロボットの鍋部分に入れると、熱せられた鍋が回転して食材を炒める。完成後の洗浄も自動で行う。
大阪王将が調理ロボの開発を思い立ったのは約10年前。苦労の末に見つけた新興企業と手を組み、熟練調理師の鍋さばきを研究。加熱温度や時間、鍋が回転するスピードと方向を調整した。天津飯以外のメニューをこなせるが、当面はチャーハンの他、レバニラ炒めやホイコーローなど約20品に絞って提供する。
従業員はレシピを覚える手間が省ける上、空いた時間を他の業務に充てられる。植月剛社長は、「(飲食店は)重労働というイメージを変えたい」と話した。