総務省が19日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.8と、前年同月比3.4%上昇した。プラスは20カ月連続で、3カ月ぶりに伸び率は拡大した。エネルギー価格は下落したものの、相次ぐ食品の値上げが物価を押し上げた。
生鮮食品を除く食料は9.0%上昇した。原材料費や物流費の高騰により、特にアイスクリームやチョコレートなどの菓子類が11.0%伸びた。
政府の物価高対策の効果もあり、エネルギー価格全体では4.4%下落。うち電気代は9.3%低下、都市ガス代は5.0%上昇だった。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.5%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は4.1%伸びた。