外食大手コロワイドは１０日、使用済みの食用油（廃食油）を「持続可能な航空燃料（ＳＡＦ）」の原料として供給することで、日揮ホールディングスなど３社と基本合意したと発表した。コロワイドグループでは１年間で最大１１４万リットル程度の廃食油が発生する。この一部を提供し、２０２５年３月までに大阪府堺市で稼働予定の設備で、ＳＡＦを製造する構想という。
他の２社は、廃食油の回収・納入を担うレボインターナショナル（京都市）と、日揮ＨＤやコスモ石油などが出資するＳＡＦ製造会社サファイア・スカイ・エナジー（横浜市）。
脱炭素化に向けて航空業界での規制強化が進む中、ＳＡＦの原料となる廃食油は「世界的な争奪戦になっている」（日揮ＨＤ担当者）という。日揮ＨＤも提供元の確保を急いでおり、既に外食企業など１０社前後と、同様の連携を進めることで合意しているという。