米ファンド「今こそ新社長を」=セブン&アイ井阪氏を名指し批判
米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルは21日、投資先のセブン&アイ・ホールディングスの株主に送った書簡を公表した。書簡では、セブン&アイの井阪隆一社長を名指ししてその経営戦略や実行力を批判。「今こそ新しい社長を探すときだ」と訴えた。
セブン&アイは、来月25日に定時株主総会を開催する。バリューアクトは、井阪社長ら現職4人を外した取締役選任の株主提案を行っており、同社長を続投させる会社提案と対立している。
書簡では「大多数の従業員は会社への貢献意欲が低く、大多数の株主は現在の戦略や企業構造を支持していない」と説明。その上で、「戦略的な選択を検討する際に株主の利益を優先する新社長を任命する経営陣を選出すべきだ」としている。