ANA、4年ぶり全社で入社式=ローソン、アバターが祝辞
新年度が始まった1日、企業の入社式が各地で行われた。ANAホールディングス(HD)は対面とオンラインを併用し、コロナ禍前以来4年ぶりにグループ全体で開催。ローソンでは、会場のスクリーンに東京都内の実験型店舗に勤務しているアバター(分身)の「そらと」さんが登場し、祝辞を述べた。今年は1日が土曜日となったため、企業の多くは3日に入社式を開く。
ANAHDは、都内の訓練施設で入社式を行い、全日本空輸の新入社員91人が現地で、他のグループ各社の975人が全国各地の会場からオンラインで参加。芝田浩二社長は「ようやく(コロナ後の)明るい光が見え始めてきた今日、ANAグループの成長を加速する大きな力となる皆さんが加わってくれたことを大変心強く思う」とあいさつした。
式では、車いすテニス選手として長年活躍し、国民栄誉賞を受賞した国枝慎吾さんがビデオメッセージを寄せ「これからもまだまだ挑戦し続ける人生を歩み続けたい。皆さんもそんな人生を送っていただけると、きっとより豊かな人生につながる」とエールを送った。
ローソンは新入社員98人を採用した。竹増貞信社長は都内で開いた入社式で「コロナ禍で出てきたデジタル技術を活用し、リアルの世界でお客さまに『新しい便利』を提案しよう」と訓示した。
そらとさんは、接客の状況を新入社員に尋ねられると「お声掛けに対し『お話しできるんですね』と驚かれる」と回答。質問した山下陽菜さん(22)は「フランク(気さく)な会話ができてわくわくする」と話した。
青森県では日本原燃が入社式を開催。増田尚宏社長が新入社員70人に「エネルギー自給率を向上させるためにわれわれの原子燃料サイクルが必要になる」と語り掛けていた。