日本百貨店協会が23日発表した2月の全国百貨店売上高は総額3803億円だった。既存店ベースで前年同月比20.4%増と12カ月連続のプラス。バレンタインや恵方巻きの商戦が盛況だったほか、訪日外国人の購買を示す免税売上高が4倍強に膨らみ、全体をけん引した。
卒業・入学式シーズンに向け、婦人用のジャケットやブラウスの売れ行きが好調だった。コロナ対策のマスク着用に関する政府指針の緩和を控え、化粧品も伸びた。東京、大阪など10都市を除く地方店の売上高も13.2%増と、2カ月連続で前年を上回った。
また、日本チェーンストア協会が同日発表した2月の全国スーパー売上高は総額1兆36億円だった。既存店ベースで2.0%減と、8カ月ぶりのマイナスとなった。食料品は相次ぐ値上げで買い控え傾向が強まり、1.7%減だった。