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W杯商戦も盛り上がり=歴史的勝利でグッズや宅配好調

「Alpen TOKYO」に並べられたレプリカの日本代表ユニホームなど
〔写真説明〕「Alpen TOKYO」に並べられたレプリカの日本代表ユニホームなど=24日午後、東京都新宿区(時事通信社)

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で日本が強豪国ドイツを下し、関連商戦が一段と盛り上がりを見せている。代表ユニホームに人気が集まり、自宅観戦のお供となるビールや宅配料理の注文も殺到。歴史的勝利で一気に高まった需要に、店はうれしい悲鳴を上げている。

 スポーツ用品店「Alpen TOKYO」(東京都新宿区)では24日、開店前から客が並んだ。目的の一つはレプリカの代表ユニホームで、約1時間で20着ほど売れたという。特にドイツ戦で得点した堂安律、浅野拓磨両選手のユニホームの人気が跳ね上がった。

 長友佑都選手のユニホームを購入した男子高校生(18)は「決勝トーナメントに上がってほしい」と目を輝かせた。担当者は「平日にもかかわらず、てんやわんやの状態だ」と話す。

 27日のコスタリカ戦に向け、小売店や飲食店などからビールの注文も相次ぐ。キリンホールディングスによると、24日のビール類出荷量は、主に家庭用となる缶商品が前年の同日に比べ約2割、瓶やたるの業務用は約5割増えた。広報担当者は「さらなる盛り上がりに期待したい」と意気込む。

 デリバリー業界も万全の布陣で臨む。日本ピザハット(横浜市)は、日本戦や注目度の高い試合の日は配達員を増強。1枚のピザに11種類の肉がトッピングされた「サムライ ミートイレブン」などの関連商品は、ドイツ戦があった23日、前日比で約3倍売れた。

 家電量販大手ノジマは、W杯開催前1週間のテレビの販売台数が前年の同じ時期に比べ25%増加した。勝利の余韻が残る24日には「やはり大画面で見たい」という客も多く訪れており、同社は日本の連勝と売り上げアップに期待している。