大手百貨店4月の売上高は復調、自粛ムード緩む

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 大手百貨店が発表した4月の売上高(速報)は、高島屋を除く3社が既存店ベースで前年比プラスとなった。東日本大震災の影響で3月の全国百貨店の売上高は14.7%減となるなど各社とも大幅に落ち込んだが、4月に入って計画停電などによる営業時間の短縮がなくなると同時に、消費の自粛ムードも緩み始め、客足が戻ってきた。

 各社の既存店売上高は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越伊勢丹が0.5%増、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋が2.9%増、高島屋が0.8%減、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が1.4%増だった。

 三越伊勢丹については昨年9月に増床オープンした三越銀座店、大丸松坂屋は4月19日にリニューアルした大丸梅田店がそれぞれ全体を押し上げた効果もある。また、3月の買い控えの反動が4月の売上高に上乗せされた面もあり、5月以降の売上高については各社とも慎重な見通しを立てている。

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