サンリオ創業者の辻氏、一線退く=代表権ない名誉会長に
サンリオは15日、創業者の辻信太郎氏(94)が代表取締役会長を退任する人事を発表した。6月下旬に代表権のない名誉会長に就き、会長職は空席となる。「ハローキティ」に代表されるキャラクタービジネスを展開し、60年超にわたり同社を率いた。後継体制が整い、経営の一線から退く。
辻氏は山梨県庁を退職し、1960年に山梨シルクセンター(現サンリオ)を設立。70年代に生み出した「ハローキティ」「マイメロディ」などのキャラクターが人気を博した。
90年に東京都多摩市にテーマパーク「サンリオピューロランド」を開業するなど積極的に事業を拡大した。2020年7月に孫の辻朋邦氏(33)に社長を譲り、自らは代表権のある会長を務めていた。