「デジタル化と小売業の未来」#7 「広告メディア」としてのウォルマートの戦略
ウォルマート非出品企業でも広告出稿が可能
リアル店舗・ECの双方で多くの購買行動データを集めるウォルマートが新しく取り組んでいるのが「広告メディア事業」です。利用者の多いウォルマートはECサイトにも多くのアクセスがあり、このトラフィックに対して広告を配信するビジネスが注目を集めています。

たとえば、ECサイトで「Coffee(コーヒー)」と検索すると、コーヒー関連の商品がレコメンドされることはもちろんですが、ウォルマートのECサイトの場合、出品していない、あるいは商品を卸していない企業であっても、広告出稿ができます。そのため、他社のコーヒーメーカーやエスプレッソマシンのメーカーが広告を出稿すれば、「コーヒー」と検索された場合に自社サイトに誘導してコンバージョンさせることも可能なのです。
ウォルマートは、顧客の属性データや検索データも多く蓄積しています。それらのデータを活用することで、より精度の高いレコメンドを実現しているのです。




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