アマゾンとの協業進む、担当者が明かすライフのネットスーパー戦略の「その次」
ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)がネットスーパーの展開を加速させている。自社運営のみならず、2019年にアマゾンジャパン(東京都/ジャスパー・チャン社長:以下、アマゾン)との提携を発表するなど、コロナ禍以前からネットスーパーの拡大に注力してきた同社。食品スーパー(SM)国内最大手のネットスーパー戦略はどのようなものなのか。
最短2時間配送の「プライムナウ」
ライフでは、2013年2月期より、ネットスーパーの試験導入(東京、大阪で10店舗)を開始し、以降、サービス内容の変更、サイトのリニューアル、組織の変更などを実施しながら、対応店舗およびサービスの提供エリアを拡大してきた。
19年4月には、ネットスーパーの配送業務の効率化を図るべく、セイノーホールディングス(以下、セイノーHD)および子会社のベクトルワンとの業務提携を締結。19年9月にはアマゾンとの提携を発表し、即時配送サービス「Prime Now(プライムナウ)」にて、最短2時間配送のネットスーパーサービスをスタートさせている。

同社では、めざすべき姿を「ライフらしさ宣言」として明文化し、18年度(19年2月期)を初年度とする4カ年の「第六次中期経営計画」(中計)を推進している。この中計の中でも「ネットスーパー戦略」を通じて、競合他社との差別化を図り、ライフの強みとして成長させていくことを明らかにしている。
ライフのネットスーパーは、店舗スタッフが商品をピッキング、梱包し、配送委託先が顧客の指定した場所に届ける、いわゆる「店舗出荷型」のモデルをとっている。配達時間は「11時から20時」で、1日3~5便、2~3時間の時間帯の枠から希望届け時間を選択できる。配達料金は、注文金額5500円未満で440円(税込、以下同)、5500円以上は220円だ。また、一定期間の配達料金が無料になる「使い放題チケット」もある。取り扱いアイテムは、店舗により異なるが、最大
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