ヤフーやメルカリが撤退するも、日本に到来する「ライブコマース2.0」の兆し

望月 智之 (株式会社いつも 取締役副社長)
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日本におけるライブコマース2.0

 インスタライブ・TikTokYouTubeライブ以外に日本でライブコマースを主だって展開しているプレーヤーを見ると、主要なEコマースのプラットフォーマーでは「楽天市場の楽天ライブ」「au PAYマーケットのライブTV」がライブ配信をコマースと繋げて展開しています。

 楽天ライブでは、ライブ配信だけでなくアーカイブも見られるようになっており、服や食品などを展開。配信時間は最大で「90分まで」となっています。au PAYマーケットのライブTVも同様で、なかには吉本興業の人気芸人が商品を紹介するコンテンツもあります。

 私が所属する「いつも」という企業は、ECの運営代行やコンサルティングを提供しており、お客さまの多くはEC事業者です。楽天ライブに出ているショップ様もいらっしゃいますが、そのなかではおそらく当社がご支援しているブランドが最も売れていると思います。これは、逆にいうと他社ではあまりボリュームが出ていないと言い換えることができます。

 お客さまから「ライブコマースをやりたい」と要望があれば、そのときの売り方や導線、インフルエンサーのキャスティング、台本などの対応を当社は全て請け負っており、ライブコマースに関するさまざまな情報が集まっています。そうしたビジネスに日頃関わるなかで、私は日本でもライブコマースが次の段階に進む「ライブコマース2.0」に発展しつつあるという印象を持っています。しかし、まだまだ解決すべき問題は山積しているのが現状です。

 次回は、日本におけるライブコマースの課題を整理するために、日本と世界のライブコマース事情の違いと、ライブコマース市場の壁となっている原因について考えてみましょう。

 

プロフィール

望月智之(もちづき・ともゆき)

1977年生まれ。株式会社いつも 取締役副社長。東証1 部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はD2C・ECコンサルティング会社として、数多くのメーカー企業にデジタルマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、デジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。
ニッポン放送でナビゲーターをつとめる「望月智之 イノベーターズ・クロス」他、「J-WAVE」「東洋経済オンライン」等メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数。

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記事執筆者

望月 智之 / 株式会社いつも 取締役副社長
1977年生まれ。株式会社いつも 取締役副社長。東証1部の経営コンサルティング会社を経て、株式会社いつもを共同創業。同社はD2C・ECコンサルティング会社として、数多くのメーカー企業にデジタルマーケティング支援を提供している。自らはデジタル先進国である米国・中国を定期的に訪れ、最前線の情報を収集。デジタル消費トレンドの専門家として、消費財・ファッション・食品・化粧品のライフスタイル領域を中心に、デジタルシフトやEコマース戦略などのコンサルティングを手掛ける。ニッポン放送でナビゲーターをつとめる「望月智之 イノベーターズ・クロス」他、「J-WAVE」「東洋経済オンライン」等メディアへの出演・寄稿やセミナー登壇など多数。

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