ヤフーやメルカリが撤退するも、日本に到来する「ライブコマース2.0」の兆し
売上増よりファンとの関係構築に効果
では、現在の日本におけるライブコマースはどのような状況なのでしょうか。ステイホームになって利用が増えているのが、「インスタライブ」などを活用し、長時間配信を行っている店舗です。たとえば、身長150cm未満の女性を対象としたD2Cアパレルが数百日間、毎日配信をしたことで多くのファンを獲得しました。とくにアパレル店舗などからの長時間配信が、現状最も多い成功パターンとされています。
しかし、これらの情報がメディアで取り上げられる内容を注意深く見てみると「インスタライブやSNSがZ世代に刺さる」という内容が大半で、中国のライブコマースのような爆発的な売上を上げている訳ではないのです。現状、日本を含めた中国以外のライブコマースは、物販による爆発的な売上ではなく「ファンとの関係性構築やエンゲージ獲得」がメインとなっているのです。