これからの小売業にとって「社内インフルエンサー」の育成が重要となるワケ
商品の理解度は社内人材のほうが高い
その主な理由の1つが、やはり社内の人間のほうが自社の商品やブランドの理解度が高くなるからです。どんなに優れた外部インフルエンサーにPRをお願いしても、あらかじめ用意しておいた台本以外に商品の説明をすることは難しく、ライブ感が求められる配信などではそこに大きな情報の差が生まれてしまうのです。とくにメーカーは商品に込めた気持ちなどを「ちゃんと伝えたい」という思いがあります。そのため、社内インフルエンサーの育成段階から商品開発やブランドコンセプトの構想に関わらせて深い知見を獲得させるか、あるいは配信の際には商品やブランドの開発者を社内インフルエンサーの傍らに置いて、一緒に説明できる状態が理想です。
外部インフルエンサーは高い集客力を持っていても、商品の魅力をアドリブで説明することはできません。たしかに、「使ってみてよかった」といった消費者感覚を伝えることには適していますが、商品に込められた想いや背景、こだわりのポイントなどを発信することはどうしても難しくなってしまいます。一時的なキャンペーンの紹介などであれば一定の効果が期待できますが、消費者に商品やブランドをしっかり理解してもらうためには、やはり外部ではなく社内の人間が情報発信したほうがよいのです。
デジタル化と小売業の未来 の新着記事
-
2024/12/19
AI投資で関心の高い6領域は?生成AI、小売業の期待と課題 -
2024/06/18
物流「2024年問題」に対応!物流拠点分散化のメリットと可能性 -
2024/05/13
中小企業でもECの翌日配送を実現できる『物流拠点の分散化』とは -
2024/04/02
配送料も続々値上げ…迫る「物流の2024年問題」が小売業界に与える影響 -
2024/01/29
カギはコンテンツの「再利用」 “売れ続ける”状態をつくる新たなマーケ手法とは -
2023/12/13
ニトリの成功にみる オウンドメディアに求められるコンテンツとは