良品計画、本決算は2ケタ増収・2ケタ増益

良品計画(東京都)が10月10日に発表した2025年8月期決算(連結2024年9月1日~2025年8月31日)は、営業収益が前年比18.6%増の7,846億2,900万円、営業利益が31.5%増の738億4,000万円、経常利益が29.6%増の723億100万円、当期純利益は22.3%増の508億4,600万となり、前期に続き2ケタ増収・2ケタ増益を達成した。
連結財政状態については、総資産が531億9,800万円増の5,627億4,900万円、純資産が389億1,600万円増の3,359億2,000万円、自己資本比率は1.5ポイントアップして59.0%となった。
営業収益と各段階利益は増収増益となり、いずれも過去最高を更新。営業収益は、国内外での出店による店舗数の増加に加え、既存店売上が好調に推移したことで2ケタ増収を果たした。
生産体制の内製化による原価低減、海外における値下げ率の抑制で営業総利益率の改善が進んだほか、販管費率も低下。営業利益率は、為替による押し上げの影響も加わり、9.4%と高まった。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に実施した欧州事業再編に伴う税金費用の減少が増益に寄与した。
期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外計1,412店舗となり、国内では、郊外の生活圏を中心に71店舗を出店し、11店舗を閉鎖、計683店舗に拡大。海外では、中国大陸、台湾、ベトナム、マレーシアなどに75店舗を出店し、28店舗を閉鎖、計729店舗となった。また、中国大陸においては、店舗のスクラップアンドビルドを積極的に実施した。
国内事業においては、営業収益が20.9%増の4,701億4,300万円、セグメント利益は31.2%増の521 億1,100万円と大幅に伸長した。
営業収益は、スキンケアや日用消耗品をはじめとする商品力の強化を軸に、SNSや自社アプリなどを活用したマーケティングの継続、さらに店舗運営や在庫管理などのオペレーション力向上が寄与したことで、大幅増収となった。
既存店の売上高は、通期にわたってプラス基調で推移。また、売上の伸長に伴い、借地借家料、運搬・配送費をはじめとする販管費率の改善が進み、営業利益は大幅な伸びをみせた。
2026年8月期の連結業績については、営業収益で9.6%増の8,600億円、営業利益で7.0%増の790億円、経常利益で5.1%増の760億円を見込み、増収増益の決算を予想した。






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