DCM、愛媛県松山市で高齢者支援の「新たな備えサポート隊in松山」の一員として、100世帯に防災支援を実施
DCM(東京都)が実行委員の一社として名を連ねる「新たな備えサポート隊in松山」実行委員会は10月、愛媛県松山市内で高齢者等支援が必要な世帯を訪問し、家具の転倒防止や防災に関する助言を行うボランティア活動を実施する。
この実行委員会は、松山市内で事業展開する企業を中心に22団体で構成され、産官学民の協働で地域の防災強化を目指す全国初の試みとして2022年7月に発足した。
発足以来、2022年度には56世帯、2023年度には100世帯を訪問し、「新たな備え」の普及に努めてきた。今年度も松山市内の10地区において100世帯を対象に、「誰ひとり取り残されない災害対応」を目指した活動を展開する。
近年、自然災害の多発や新型コロナウイルスの影響により、避難所での密を避けるための「新しい避難」が求められている。具体的には、在宅避難や屋外避難(車中泊・テント泊など)、疎開避難(親戚・知人宅への避難)といった新たな方針が必要とされ、これまでの防災支援の枠組みが見直されている。
従来の支援策はイベント等での啓発活動や防災器具購入に関する補助が中心であり、高齢者等支援を必要とする世帯に対する具体的な備えには限界があった。これを受け、松山市で事業展開する企業の有志が社会貢献の一環として「新たな備えサポート隊in松山」実行委員会を発足させ、産官学民協働による地域防災に取り組むこととなった。
ボランティア活動では、構成団体の職員や学生、市民が直接訪問し、安全な「在宅避難」に向けた具体的な支援や「屋外避難」「疎開避難」のための備えを提案し、地域の防災力を高めることを目指す。