飲食チェーンのクーポンがライブコマースで「販売」される理由
店舗とライブコマース、それに優待クーポンの3つの要素をうまく活用するマーケティング手法が中国で広がっている。注目したいのは、優待クーポンが公式サイトやSNSなどでの「無料配布」ではなく、「販売」されるものになっているという点だ。
たとえばハンバーガーチェーンの「華莱士(ウォレス)」やドリンクスタンドチェーンの「蜜雪氷城(ミーシュエ)」が、ライブコマース上で優待クーポンの発売を始めている。このうちウォレスでは、デリバリープラットフォーム「美団(メイトワン)」のライブコマースで、通常37.9元の「一羽丸ごとチキン」に引き換えられるクーポンを9.9元で販売。わずか1カ月で1億7000万枚が売れた。ミーシュエも同様に、美団のライブコマースにおいて1カ月で1億枚のクーポンを販売、その月の新規顧客数が販売前から40%以上増加したという。

美団では毎月、さまざまなチェーンに優待クーポンをライブコマースで販売してもらう「神券節(神クーポンフェスティバル)」を開催しており、2社のクーポンもその一環で販売された。
「配布」より「販売」のほうが集客効果は高い
なぜ、これまで当たり前だった無料配布ではなく、クーポンの「販売」がトレンドになっているのか。その理由は
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