中国のチェーンストアで進むSNSの”個店経営”とは

牧野 武文(ライター)
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 中国では、コロナ禍で打撃を受けた小売業や飲食業が、業績回復を図り「マトリクスアカウント(矩陣号)」を活用する例が目立つようになっている。

 マトリクスアカウントとは、企業のSNSの公式アカウント上で、各店舗のアカウントをグループ管理することができる機能。これを利用し、「企業・ブランド公式アカウント」だけでなく、店舗ごとのアカウントから情報を発信できる。日本でもLINEが「LINE forBusiness」で同様の機能を備えているが、中国ではほぼすべてのSNSがマトリクスアカウント機能を提供している。

 最大のメリットは、各店舗が独自に情報発信できるようになるため、エリア広告の経費が大きく削減できることにある。従来、店舗や街頭、新聞折り込みなどで撒いていたチラシやクーポンが、SNSのマトリクスアカウントを介した配信に一元化できる。また、消費者と直接的につながることにより、マーケティングデータも取得できるようになる。

個店でライブコマースを行う外食チェーン

 中国国内に約5000店舗を展開する

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