23年7月15日号 コンビニ復活!
コロナ禍で一時的に市場が縮小したコンビニエンスストア業界。2022年はコロナ前を上回る水準まで市場規模を回復させています。その背景にあるのは、コンビニの成長の源泉である「変化対応力」。本特集では、大手3社を中心に、各社はいかに変革を進めたのか、そして次なる成長に向けてどのような手を打つのか、コンビニ業界の最前線を取材しました。 さらに特集内では、セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長に特別インタビューを掲載。業界内外で話題となった同社の新フォーマット「SIPストア」の全貌をはじめ、今後どのような変革を進めていくのか語ってもらいました。
編集後記
生成AI、ChatGPTが急速に普及しています。みなさんの会社でもビジネスにどう活用できるか考えたり、あるいはすでに使ってみていると思います。どれほど爆発的に普及したかというと、サービス開始から1億ユーザーに到達するまでの時間がFacebookで4年半、Instagramの2年半に対し、ChatGPTはわずか2か月!「社会現象」といえる状況ですが、普及した背景には、誰もが使う「言語」を対象に、汎用性が高く、年配者も飛びついたことが一因としてあるようです。肝心の小売業のビジネスをどう変えるかについては、これから多くの事例が出てくると思います。
(阿部)
今号のコンビニ特集では、セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長にご登場いただきました。インタビューで印象に残ったのが「消費者市場だけでなく、労働市場においても労働環境で差別化を図る」という言葉。人事領域を長く率いてきたから永松社長だからこその力強いメッセージでした。 その具体策として始めた「全国接客コンテスト」を取材すると、考え込まれた企画設計、出場者の接客レベルとモチベーションの高さに驚きました。人手不足が進むなか、組織へのエンゲージメント向上がより重要となり、その手法も各社の知恵が試されるようになっていると体感しました。
(大宮)