スーパーの鮮魚売場を活性化させる、新しい鮮魚の提案方法とは!?
環境の観点から、今日の夕食の魚を選ぶ!
SH“U”Nプロジェクトは、2016年に「研究機関の立場から国内の漁業者を支援し、国内の消費者が自身の判断によって資源の持続可能性を維持していく活動を支えることを目的に、科学的な情報を分かりやすく提供するアウトリーチ活動の一環」として、国立研究開発法人 水産研究・教育機構(水研機構)が立ち上げたもの。ひらたく言えば、「環境への配慮をしながら、賢く、おいしい魚を食べましょう」ということだ。
SH“U”Nは「Sustainable, Healthy and “Umai” Nippon seafood」の略で、直訳すると「サスティナブルでヘルシーなうまい日本の魚」となる。
「水研機構はわが国唯一の水産に関する総合研究機関。これまで学術データ、研究データは日本の漁獲量を決めるために活用してきたが、いくら国や行政がわかっていても、一般の消費者が理解できなければ、水産物を持続的に利用することはできない」(国立研究開発法人 水産研究・教育機構SH“U”Nプロジェクト事務局)
「水産物の持続的な利用」をキーワードに、スーパーや魚屋さんで、今晩のおかずをえらぶとき、どの魚を選んだらいいのか、仕組みをつくる」ということからスタートしたこのSH“U”Nプロジェクト。「資源の状態」、「生態系・環境への配慮」、「漁業の管理」、「地域の持続性」という4つの基準で判定し、「健康と安全・安心」という情報を加えて、消費者に提供していく。「その魚が海にたくさんいて獲っても問題ないか」「その魚を獲る漁業に問題はないか」が基準になるということだ。
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