ヤオコー
2025年10月純粋持ち株会社体制に移行
売上高1兆円、500店舗体制をめざす
ヤオコーは埼玉を中心に東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬の1都6県で食品スーパー(SM)239店舗を展開する(2025年3月末)。小商圏高頻度来店をねらった「豊かで楽しく健康的な食生活提案型」のフォーマット(ライフスタイル業態)と広域客の「まとめ買い」ニーズに対応したディスカウントのフォーマット(ディスカウント業態)という2つのフォーマットを運営する。
ヤオコーは1890年の青果店「八百幸商店」創業に始まる。1957年に八百幸商店を設立。58年にSMの形態を導入し、セルフサービス方式の販売を開始した。68年にチェーン展開に着手し、74年ヤオコーを設立した。2025年10月1日にはブルーゾーンホールディングスを設立し、ヤオコーをはじめエイヴイ、フーコット、せんどうなどを傘下に抱える純粋持ち株会社体制に移行。10月末までに文化堂(東京都品川区)とデライトホールディングス(愛知県豊橋市)をそれぞれ買収した。
25年3月期は8店舗を出店し、1店舗をスクラップ&ビルドによるリニューアルを実施した。商品面では、独自化・差別化につながる品揃えに注力するほか、バリューチェーン全体で競争優位を実現するため、製造小売に踏み込んで商品開発の拡大を図った。販売面では、価格コンシャスを強化。EDLP(エブリデー・ロー・プライス)や「厳選100品」に加え、生鮮品の価格政策に取り組むとともに、単品量販の「日本一企画」、地方の特産品を品揃えする「産地フェア」や「豊洲祭り」を実施した。
「第11次中期経営計画」(25年3月期~27年3月期)ではメーンテーマに「シン・ヤオコー:昭和モデルから令和モデルへの構造転換」を掲げる。ライフスタイル業態とディスカウント業態を運営する事業会社の自律的な成長による商圏シェアの向上を図るとともに、長期目標「グループ売上高1兆円、500店舗」に向けた基盤づくりを進める。27年3月期は連結ベースで売上高7300億円、経常利益330億円、店舗数255店舗、自己資本当期純利益率10%以上をめざしている。
代表取締役社長 : 川野 澄人
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 619,587百万円 | 23.9% | 4.7% | 23.1% | 4.6% | 2.9% |
決算期:2024年3月 / 連結








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