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ビームス、東京・深川の新物流センターに最新の自動化システムを導入し東西2拠点体制に完全移行

取材・文:西岡 克(フリーランスライター)
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セレクトショップのビームス(東京都/設楽洋社長)は2024年、東日本エリアをカバーする自社物流センター「ビームス ウエアステーション」を東京都江東区の深川地域に拡張移転し、本格稼働させた。

ハンガーに掛けた商品を自動搬送するロボットや、保管庫でロボットが無人で入出庫する自動化倉庫を導入するなど、最新の自動化システムを配備し、作業の生産性向上をねらう。

都内2拠点を集約し、床面積を2倍に拡張

 大和ハウス工業が手掛ける物流施設で3~6階の約半分のスペースを間借りした。

 同社はセレクトショップを国内外に約170店展開している。ECも自社サイトのほか、ゾゾタウン、楽天など10サイト前後に出店している。

ハンガーに商品を掛けたZラック
3階ではハンガーに商品を掛けたZラックが電磁石の力で搬送される。奥のゲートをくぐれば検品が完了する

 新拠点では、アパレル業界としては珍しく、店舗とECの在庫を一元管理。衣料品だけでなく、雑貨や家具、アート品なども扱う。

 また在庫を一時保管する在庫型センター(DC)の機能を持つ一方で、入荷した商品を本部からの出荷指示に応じて、すぐに指定店舗に配分する通過型センター(TC)の機能も併せ持つ。

 施設内には自社ECサイト用の撮影スタジオや同サイトで購入した顧客の相談を受けるカスタマーサービスデスクも備える。延べ床面積は約9000坪と移転前に比べ2倍程度に広がった。

 都内にはこれまで2004年に同区新砂に開設した同名の物流拠点があり、近隣に主に入荷機能を担うサテライト倉庫も借りていた。今回この2拠点を集約して、拡張移転した。

 西日本エリア向けには「ビームス 関西ロジスティクスセンター」(大阪府交野市)がある。一部ブランドの物流を静岡県浜松市の業者に委託していたが、24年内に関西センターに移管、東西2拠点体制に完全移行した。

ハンガー品を自動搬送移動途中に検品も完了

 新拠点には最新の自動化システムを導入した。豊田自動織機(愛知県)のトヨタL&Fカンパニー(物流部門)が全体のエンジニアリング(設計・施工)を手掛け、自動化システムや倉庫管理システムを納入した。

 トラックが荷物を積み降ろす荷受け場がある3階には、

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