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日本企業は米小売、NRFから何を学ぶべきか?「犬の1年」で進む技術革新に対応する方法

大島 誠(パナソニック コネクト株式会社エグゼクティブインダストリースペシャリスト)
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NRF特集

2025年1月12日から14日にかけて、全米小売業協会(NRF)が主催する「NRF Retail’s Big Show 2025」が米ニューヨークで開催された。今年で114回目を迎えた本大会では、生成AIによる技術革新が目を引いた。本稿では、1990年代初頭から実に30回以上参加している筆者が、「NRF Retail’s Big Show」の変遷を振り返るとともに、本大会から日本の小売業が何を学ぶべきかを解説していく。

円安・物価高の中でも日本から545人が参加

 「NRF Retail’s Big Show」は小売業発展の歴史を如実に表している。

 元々、全米小売業協会の年次総会として毎年1月に開催されており、1990年代初めまではホテルで開催され、展示会場も非常にコンパクトだった。内容もセミナーが中心で、年初の開催ということもあり、前年のビジネスの評価や今後の戦略、トレンドについて、小売業界の経営者らが自ら語る場だった。

 その力強い語りは、日本から参加する筆者にとって非常に刺激的であった。もっとも、90年代から2000年代にかけては、日本からの参加者は限られており、NRFそのものの認知度も低かったと思われる。

 しかし、2010年代半ばより徐々に参加者が増え、コロナ後の24年には日本から実に735人が参加した。25年は円安や物価高などがあったものの、それでも545人が参加しており、NRFの注目度が上がったことがうかがえる。

 一方で、最近は

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