アイリスオーヤマとソフトバンクG、法人向けロボットで合弁会社
[東京 27日 ロイター] – アイリスグループ傘下のアイリスオーヤマ(仙台市)とソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクスグループ(東京・港)は27日、法人向けサービス・ロボット分野で2月1日に合弁会社を設立すると発表した。アイリスのモノづくりのノウハウなどとソフトバンクロボティクスの人工知能(AI)などの技術を組み合わせて新製品を開発する。2025年に累計1000億円の売上達成を目指す。
新会社アイリスロボティクス(仙台市)は、アフターコロナを見据えて労働者不足などの社会課題に対し「ロボットソリューション」を提供する。日本でノウハウを蓄積し、グローバルに事業展開する方針。
アイリスが51%、ソフトバンクロボティクスが49%を出資する。資本金は1000万円。アイリスは既にソフトバンクロボティクスの清掃ロボットを販売しているが、アイリスオーヤマの大山晃弘社長は同日の会見で、合弁会社を通じて「共同で新商品を開発したい」と述べた。すでに法人向けサービスの新型ロボットの開発を進めており、22年に発売する見通し。アイリスの工場が生産を担う。
大山社長は、ソフトバンクロボティクスにはAIなどの技術力があり、アイリスにはものづくりのノウハウや営業力、業界ニーズを吸い上げる力があるとし「技術力とマーケティング力ががっちり握手することで(競争力を)さらに強化できる」と強調した。
ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長兼CEO(最高経営責任者)は「今後ロボットは多方面に展開していく。(アイリストとの協力で)顧客のためになる商品開発力に期待している」と述べた。