小型店でも総菜の魅力は抜群! 「ヨークマルシェ大和町店」売場レポート!

矢野清嗣
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ヨークベニマル(福島県/大髙耕一路社長)が6年前に出店した売場面積300坪の小型フォーマット店舗「ヨークマルシェ大和町店」(宮城県仙台市:以下、大和町店)。同社はその後、「ヨークベニマル安積町店」(福島県郡山市)、「ヨークベニマル今泉店」(栃木県宇都宮市)でも小型店に取り組んでおり、大和町店はその先駆けとなった店舗である。前編では生鮮3品を解説したが、後編では重点を置く総菜売場と日配・加工食品などの売場を見てみよう。
調査日=2024年1月14、15日 ※本文中の価格はすべて本体価格

店舗周辺にはイオンスタイルや西友もあり、競合は厳しいエリアだ

量感あふれ、魅力ある総菜売場

 前編では生鮮3品の売場を解説したが、生鮮ゾーンとは一転、総菜では「量感」を重視してた売場づくりがなされていた。壁面16尺で天ぷらやフライ、8尺で寿司、続く10尺はベーカリー、4尺でサンドイッチ、そして横8尺×縦6尺でピザや弁当、おにぎりを展開している。

 平台は6尺の冷蔵ケースを絡めながら、縦24尺×横6尺で「カジュアルデリ」「ブランチ&ナイトデリ」「ナイトデリッシュデリ」「居酒屋デリ」「おばあちゃんの煮物」「自社製調理麺綾」のほか、「セブンプレミアム」を含めた構成で、カテゴリ―別に商品を展開している。どのコーナーも量感にあふれ、売場の核となっている。

店舗周辺にはイオンスタイルや西友もあり、競合は厳しいエリアだ

 フライでは「熟成やわらかとんかつ」(498円)、「メンチかつ2個」(360円)、「チキンステーキ」(398円)、「若鶏唐揚げ」(100g 当たり188円)など売れ筋商品が中心で、寿司は「生寿司10貫」(698円)、「〆ブリ8貫」(830円)、「海鮮丼」(598円)を販売する。

自社ブランドを掲げた「With Mom 海鮮丼」。マグロやイカ、エビ、ホッキ貝入りサラダなどが入っている

 弁当では「煮込みかつ丼」(レギュラーサイズ550円、キッズサイズ320円)、「熟成やわらかとんかつ弁当」(598円)、「コロッケおかか海苔鮭弁当」(480円)、「イカカツおかか海苔弁当」(398円)などなじみのある商品を揃える。

「自社製麺 ダブルソース焼きそば」。自社ブランド「ウィズマム365」は「健康的で若々しい、おしゃれなデリカテッセン」をコンセプトに掲げる

 べーカリーは店内製造ではなく、同じ区内にある「仙台六丁の目店」など近隣店からの納品で、13時頃に大和町店に届く体制であるようだ。商品は「4種のミックスピザ」(798円)、「湯こね食パン」(4枚198円、1斤380円)、「湯こねロール」(119円)、「生メロンパン」(160円)などほぼフルラインで品揃えであるようだ。

小麦粉の一部を熱湯で仕込んだ「湯こねロール」は青葉区にある「仙台上杉店」で製造

 ヨークベニマルの総菜売場は他の部門よりお客の滞留時間が長い。生鮮食品を目的に来店したお客も自然と総菜売場に足が向かっているようだ。お客の多くにとってヨークベニマル総菜売場は寄らずにはいられない売場なのだろう。魅力的な売場であることは間違いない。

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