九州発、首都圏で存在感増すフードウェイのMARK IS みなとみらい店の売場を徹底解説!
フードウェイホールディングス(福岡県/後藤圭介社長)傘下のフードウェイ(同)は6月21日、神奈川県横浜市に食品スーパー(SM)「フードウェイMARK IS みなとみらい店」(以下、みなとみらい店)をオープンした。同社は福岡県を本拠に精肉テナント事業者として創業し、2000年にSM事業に参入。 11年には関東への進出を果たし、注目の商業施設内へ出店するなど存在感を強めている。同社の最新店をレポートする。
フードウェイMARK IS みなとみらい店
「MARK IS 静岡」とともに出店機会を獲得
みなとみらい店は、横浜高速鉄道みなとみらい線「みなとみらい」駅直結で三菱地所プロパティマネジメント(東京都)が運営する商業施設「MARKIS みなとみらい」地下1階の食品フロアに入る。かつては京急ストア(神奈川県)が営業していたが、同施設が10周年を機に食品フロアを全面改装するにあたり撤退。フードウェイが新規出店するとともに、既存の9つのテナントもリニューアルし、「食品館 まいにちマルシェ」としてオープンした。
フードウェイホールディングスは、起源とする精肉テナント事業では、九州エリアと関東・東海エリアで約40店を展開する。後発のSM事業でも、店舗数はみなとみらい店の開業により計27店となった。
同社SMは話題の商業施設内へ出店することも多く注目を集めてきた。たとえば近年では19年9月には「サクラマチクマモト」(熊本県熊本市)に、20年6月には「ソコラ武蔵小金井クロス」(東京都小金井市)に核店舗として開業している。今回は「MARK IS みなとみらい」と、同じく「MARK IS 静岡」(静岡県静岡市)の両施設が23年に10周年を迎えリニューアルするにあたり、2年ほど前に両施設ともにフードウェイが核テナントとして出店を決め、準備を重ねてきた。
周辺は、観光地やオフィス街、高層マンションが広がるエリアだ。有力SMが点在しており、同店から南約800mで、23年2月に大規模リニューアルを完了したばかりの商業施設「コレットマーレ」には「サミットストア 桜木町コレットマーレ店」が入る。また、北へ約800mにはオーケー(神奈川県)が本社ビル内で旗艦店「オーケーみなとみらい店」を営業している。
こうした環境下、みなとみらい店の店づくりの方針について本多慎一郎店長は「お買い得な商品からこだわり商品まで幅広く提案するとともに、周辺に観光で訪れたお客さまにも対応できる店づくりをすることで選ばれる店をめざしたい」と語る。
実際に売場を見ていくと、同店の売場面積は約500坪。取扱品目数は約1万品目(青果と鮮魚の専門店を除く)を揃える。
フードウェイはグループ会社が直営で展開する精肉部門を強みに、青果と鮮魚は専門店を誘致し、生鮮強化型の店づくりを行うのが特徴だ。接客にも力を注ぎ、賑わいを演出する。総菜を含む生鮮4部門の構成比は高い店で
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