食材の量り売りを初導入!関東圏最大の売場面積を誇る「無印良品東京有明」の食品売場をレポート
良品計画(東京都/松﨑曉社長)は2020年12月3日、東京都江東区に「無印良品 東京有明」(以下、東京有明店)をオープンした。売場面積は4628.75㎡で、19年4月開業の「無印良品 銀座」(東京都中央区:以下、銀座店)を超える関東圏最大の広さを誇る店舗だ。本稿では、東京有明店の食品売場を中心に解説する。
87種類の食材を量り売りで提供
東京有明店が出店したのは、20年6月にグランドオープンした「有明ガーデン」。食品スーパーの「イオンスタイル有明ガーデン」をはじめ、アパレルなどの各種専門店や高層マンション、劇場、ホテル、温泉施設などで構成されている、住友不動産が開発した大型商業施設だ。東京有明店は、有明ガーデンのモール&スパ棟の1~3階に出店しており、食品売場は1階に位置する。
東京有明店の食品売場の取り組みで注目したいのは、同店で初導入した食材の量り売りだ。個人によって、状況によって食べる量、使う量は異なるという考えから導入したもので、パスタやコーヒー豆、米、菓子など87種類の食材を量り売りで提供する。
利用方法は簡単で、食材を専用の紙袋に詰めてはかりに載せ、商品番号を選び、出力されたラベルを袋に貼るだけだ。「ピスタチオ 塩味」(10g当たり50円:以下、税込)、「ドライフルーツミックス」(同20円)など、グラム当たりの価格は商品によって異なり、20g以上から1g単位で購入可能となっている。「個人に適した分量を購入できるため、結果的にフードロスの削減につながる」(売場担当者)。
ベーカリー売場では、商品数を銀座店のほぼ2倍に相当する約30アイテムに拡大した。銀座店で好評だった「ロールパン」(90円)などのほか、ターメリックを練りこんだ生地にキーマカレーを詰めた「カレーパン」(240円)を新発売する。また、今まではベーカリー売場に屋号がなかったが、今回から屋号を「MUJI Bakery」とし、ベーカリーを展開している既存の4店舗でも同様の屋号に改める。