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愛知県内のNSC核店舗!「ロピア半田店」売場レポート

矢野清嗣
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ロピア(神奈川県/髙木勇輔社長)は愛知県半田市に新たに開業した近隣型商業施設(NSC)内に「ロピア半田店」(以下、半田店)を6月20日にオープンした。同店はどのような売場づくりをしているのだろうか。開店して間もない半田店の現場を訪れた。
調査日=2024年7月7、8、9日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ドラッグや100円ショップとモールを形成

 愛知県半田市は知多半島中央部に位置し、人口約116000人。江戸時代から酢、酒など醸造製造が盛んで、Mizkan(愛知県/吉永智征社長兼CEO)の本社があることでも有名だ。江戸文化の香りのする街であり、蔵や山車が有名である。その中でも旭地区は「JFEスチール」「日本ガイシ」などの工場がある工業地帯である。

 半田店が出店した「あさひまちモール」はJR武豊線「東成岩」駅から徒歩約4分の立地に開業した近隣型ショッピングセンター(NSC)。以前はスポーツセンターだったが、整地して新たに店舗を建設した。ロピアのほか「クリエイトS・D半田旭町店」「ダイソー半田旭町店」「スガキヤ半田あさひまちモール店」で構成される。

 売場面積は約560坪(歩測)で、ロピアが最も強みを発揮できる規模である。部門別の売場スペース構成比は生鮮33%、日配29%で両部門合計は62%。ロピアでは標準規模で、売場配置も既存店のモデルをほぼ踏襲している。

 生鮮売場は約160坪(歩測)。日配品売場を壁面に配置し、冷蔵・アイスクリームコーナーは標準スタイルだ。通路は広く、催事場も確保し、作業場も売場と一体感を持つ。これぞ、ロピアフォーマットでとも言える売場だ。

 部門別に売場を見ていくと、青果売場はほぼ正方形。入口で壁面に旬の「トウモロコシ」(199円、6500円)、「アスパラガス」(1111円、3300円)を陳列する。続く30尺で「パプリカ」「ブロッコリー」(1159円、3333円)を販売し、愛知県産の「鮮度直送便」コーナーも導入した。

 左壁面24尺でナス、白菜、白ネギ、ダイコンなどを展開するほか、キャベツを199円で提供していた。平台は2台で縦6尺×横20尺。前方の平台で「アメリカンチェリー」「一宮プレミアム桃」(41200円)など旬の果実、キウイ、マンゴー、ブドウを販売。背面にはメロン、オレンジ、リンゴ、バナナを配置していた。

 後方の平台はトマト、キュウリがメイン。背面はニンジン、ジャガイモ、タマネギなどを揃える一方で、地元産のやは絞っている。右壁面は平台8尺で11500円の「スイカ」を1/4カット599円で販売。24尺で「レタス」(99円)、「サニーレタス」(79円)をはじめ、ホウレンソウ、シイタケ、マイタケ、ショウガ、モヤシなどを展開していた。

 さらに売場では、冷凍ケース12尺を設置している。調査週は「あづまフローズン」と銘打って、「ライチ」(1599円、2999円)を販売していたが、商品は出揃っていなかった。青果は、全体的に売れ筋商品に絞り込み、バンドルで販売し、価格訴求する。その中でも、フルーツは、旬の商品と定番商品を確実に売る姿勢が貫かれている。野菜は、ベーシックな売れ筋商品を揃え、価格訴求で提案。全体に無理な販促はせず、堅実な対応をしていた。

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