【立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草】私の「オオゼキ愛」、語らせてください。
リニューアル後にまた訪れて感じた、「足並みを揃えない」ことの大事さ
そして数週間後。リニューアルを果たした旗の台店を早速訪問しました。
まず感じたのは、「店内が明るい!」 もしかしたら明るさを工夫するのはスーパー業界における昨今のトレンドなのかもしれないけど、もともと活気があった店内が、さらに明るい雰囲気に進化していました。
私がもう1つ売場で注目したのは、豊洲で仕入れた魚を使った寿司の販売が始まっていたこと。私のようなオオゼキファンの皆様ならご存じかと思いますが、オオゼキの寿司は、同社と同じく世田谷に本店を置く名店「美登利寿司」がテナントとして入っている店と、そうでない店に分かれます。
以前「菊川店」を訪れた際に「豊洲直送」を謳った寿司を販売しているのを見かけて、「美登利寿司でなくても、店でいい寿司をつくって販売すればいいじゃん!」という店長の判断で始めたのかしら……などと勝手な妄想をしていたことを思い出しました。
菊川店が最初じゃないかもしれませんが、いずれにしてもどこかの店が先陣を切って自ら寿司の販売をはじめ、そのノウハウウを他店に共有する……その結果が旗の台店にも波及したということでしょうか。
落語の世界に身を置く私としても感じますが、「みんなで集まって話し合ってから、足並み揃えてやっていきましょう!」みたいな仕事の進め方、大事なのかもしれないけど、大事じゃないことのほうが多い気がする……。
原点に立ち返る「八百屋」を出店!?
そんなふうにオオゼキについて思いを巡らしているさなか、幡ヶ谷にオオゼキが運営する八百屋・「大関屋青果店」が誕生するということを知りびっくり。わたくし初台に住んでいるので、幡ヶ谷は超生活圏内なのです。店内の様子について詳しくは、一番弟子・立川のの一が描いたイラストレポート(下)をご参照ください。
ちょっと調べてみると、オオゼキはもともと八百屋からスタートしたようで、原点を見つめ直す意味も含めて青果部の有志が出店を決めたとのこと。やりたい人たちが、やりたいことをやる。本部からの指示に渋々従うようなことがない。こういう組織体制は、その企業にとってとても良い結果をもたらすような気がするのです。
「持ってるものを活かさないでどうする!」
今、落語立川流の運営で四苦八苦している私にとって、オオゼキは買物を楽しむ場所というだけでなく、心の支えでもあるのです。
立川志ら乃
1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。寄席やイベントなどのスケジュールは下記Twitter・ブログをご参照ください。
Twitter:@tatekawashirano
ブログ:https://ameblo.jp/st-blog/
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