サンエー
「人財力」「仕組力」「商品力」で
次期以降も増収増益基調を持続へ
サンエーは、沖縄県で総合スーパー(GMS)や食品スーパー(SM)、外食店のほか、コンビニエンスストア(CVS)やドラッグストアなどをフランチャイジーとして展開する。店舗数は78店舗だ(2025年2月末/単体)。
同社の前身は1950年創業の沖縄県平良市(現・宮古島市)の雑貨店「オリ夕商店」だ。70年に事業基盤の確立、チェーンストアの経営を目的にサンエーを設立するとともに、総合衣料サービス店「那覇店」を開店した。
サンエーは経営方針を「丁寧な仕事」とし、「人財力」「仕組力」「商品力」の向上に取り組むとともに、企業理念の浸透、七大基本(クリンリネス、鮮度と品質、品揃え、価格、陳列技術、サービス、正しい表示)の徹底、既存店の活性化、効率化を図るなど顧客満足度の向上に取り組んでいる。
2025年2月期は、ワンランクアップ商品、沖縄県産品、「くらしモア」「ローソンセレクト」などのプライベートブランド商品の販売強化に取り組んだ結果、既存店売上が好調に推移した。営業収益は2285億円(前期比4.2%増)、セグメント利益は152億円(同1.3%増)となった。CVSは4店舗開店、3店舗を閉店したが、既存店が好調に推移し、営業収益は86億円(同4.2%増)、セグメント利益は16億円(同19.3%増)となった。
経営成績は、営業収益2371億円(同4.2%増)、営業利益169億円(同2.8%増)、経常利益174億円(同3.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益114億円(同7.4%増)の増収増益となった。
次期以降も引き続き社員教育を実施し、企業理念の浸透や七大基本の徹底、商品知識や接客技術の習得などの人財育成に力を入れる。流通センターを中心とした商品供給を担う物流システムの効率化も継続して取り組むほか、総合小売業としての事業内容(食品、衣料品、住居関連用品、外食)を生かした売場レイアウトの変更やフランチャイズブランドの導入など、店舗改装を積極的に実施するとともに、内外装の保守修網や設備の更新等、店舗環境の改善に取り組むとしている。
代表取締役社長 : 新城 健太郎
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 227,581百万円 | 29.3% | 7.2% | 29.7% | 7.4% | 4.6% |
決算期:2024年2月 / 連結







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