植物性ミルク市場、さまざまな植物素材の商品が登場 話題化で市場拡大に期待

文:山田 陽美
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豆乳とアーモンドミルクの市場規模推移および対前年比

大手乳業メーカー3社が参入 市場は大きな転換期へ

 健康志向の高まりや食の多様化、SDGsの意識向上により、植物性ミルクの関心は高まっているが、牛乳と比べて飲用機会は少なく、認知もまだまだ低いといえる。ただ今年は大手乳業メーカー3社が植物性ミルク市場に参入したことで話題となり、市場が活性化することが期待されている。

 明治では、全粒オーツ麦をまるごと使用した「明治まるごとオーツオーツミルク」を新発売。全粒オーツ麦を使用しているため、全粒オーツ麦由来の食物繊維である「全粒穀物繊維」と、それに含まれる水溶性食物繊維の「β‐グルカン」を含有しているのが特徴だ。

 雪印メグミルクでは、低脂質でたんぱく質や食物繊維が豊富なえんどう豆に着目した「Plant Labelピードリンク」と、オーツ麦を使用した「Plant Labelオーツドリンク」を新発売。世界的に注目されているえんどう豆を使用した植物性ミルクを発売することで、新たな需要を掘り起こす。

 森永乳業では、オーツ麦、ココナッツ、ひよこ豆、大豆、アーモンドの5種の植物素材をブレンドした「Plants&Me」を新発売。5種類の植物素材をブレンドしたことで、ビタミンEや食物繊維、カルシウム、葉酸などのさまざまな栄養素を摂取することができる。

 新ブランドの認知とトライアルを獲得するために各社では、プロモーションを強化していることから、市場が活性化することは間違いなさそう。今年は植物性ミルク市場の大きな転換期になりそうだ。

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