低カロリー甘味料市場、価格改定以降、厳しい状況が続く 価値や使い方提案で需要拡大をめざす
使いやすい液体タイプは伸びしろの大きなカテゴリー
冷たい飲み物にも使用できる液体タイプで市場をリードするのは、味の素の「パルスイート®カロリーゼロ液体タイプ」。その後を追うのが、サラヤの「ラカントSシロップ」。店頭配荷が進み、順調に売上を伸ばしている。浅田飴のロングセラーブランド「シュガーカット」は、23年に発売50周年を迎えた。昨年は「シュガーカット」シリーズを対象にしたキャンペーンを行い、ブランド全体を盛り上げた。
一方、サラヤでは、腸活につながる機能性表示食品「ラカントフローラビオ」を今年3月に新発売。食物繊維イヌリンがビフィズス菌を増やし、腸内フローラを良好にし、食後の血糖値の上昇をゆるやかにするダブルヘルスクレーム商品だ。はちみつのような甘さで、ヨーグルトと相性がよいため、同社ではヨーグルト売場での関連販売で提案している。
また、発売30周年を迎えるロングセラーの塩水港精糖「オリゴのおかげ」は、おなかの調子を整える特定保健用食品。砂糖に近い甘さで、砂糖に比べてカロリーは40%オフとなっている。飲み物やヨーグルトのほか、料理などへの活用も広がっている。
腸内環境をよりよい状態にする「腸活」は、TVや雑誌などで取り上げられることが多く、認知も進んでおり、腸活実施者も増えている。低カロリー甘味料の新たな機能として注目されている。
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