ワタミの宅食が新商品を発売 高齢者に寄り添う「一食450円」の挑戦

取材・文:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

263月までの価格据え置きを宣言

 商品名に冠した「好い日」について渡邉会長は「ワタミの宅食事業はお弁当を配る事業でありながら、本当は配達員が食事を通じて“元気”を配る事業だと考えている。その想いを込めて『好い日』と名付けた」と語る。

 先行販売では商品満足度・継続率ともに92%を記録した。「満足いただけなければ返金する」という制度を設けたが、返金率は0.2%にとどまった。渡邉会長は「返金の理由のほとんどは量が少ないことだった。想定どおり、お客さまには満足いただけている」と自信をのぞかせる。

ワタミの宅食シリーズ

 さらに「今回は品質を上げ、価格を下げた。値上げが続く世の中で、大幅値下げを実現できたことを強調したい」と述べ、263月までは値上げを行わない姿勢を示した。従来から発売していた主菜1品と副菜3品の総菜をセットにした「まごころ手毬」と比較すると、おかずのみは590円から450円へ140円、ご飯付きは710円から500円へ210円と、大幅な値下げを実現している。

 

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取材・文

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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