廃棄ロス減らし利益を増やす!!2022年冬〜春、鮮魚部門の「儲けのポイント」を一挙解説
コロナ禍での長期のステイホームにより、生活者のライフスタイルに変化が表れている。食生活においては、さまざまな価値観が生まれ、暮らしの知恵なども養われてきており、内食に関しては健康や栄養価などに高い関心が寄せられている。こうしたなか、2022年に向けスーパーマーケット(SM)の鮮魚部門はどのような売場提案、商品計画の立案を行えばよいのか。そのポイントを解説する。
スマホを活用した情報発信
現在はコロナの影響で健康志向が高まっており、栄養価の高い魚料理が家庭でのメニューとして再評価されている。これは魚を調理する際の手間や食べる際の面倒などの苦手意識を払拭するチャンスでもある。SMでのこのような情報発信はまだ十分とは言えず、旬の魚種の紹介からよりおいしく食べるコツ、料理のポイントをPOPで伝えるなど、試食販売に代わる新たな提案をすることで、消費者へのさまざまな食育につながるだろう。
昔の魚屋や八百屋などの専門店は、“地域の医者代わり”と言われるほど食品の栄養や効能についての知識が豊富だった。こうした知識は魅力ある接客の要素としてお客に喜ばれたものだ。多少のおせっかいもあっただろうが、話のタネが多い店にはお客が集まり、繁盛店のモデルにもなっていた。現在、こうした情報はすぐにスマートフォンで得られるが、情報を検索し活用しなければ宝の持ち腐れである。売場ではスマホ検索の有効活用方法などの紹介を従来の提案と組み合わせるのも効果的だ。
現代では「薄味・濃い味のコツ」「保存方法」「体によい食べ方」などあらゆる情報が細分化されている。そこで、キーワード検索の方法や参考になるウェブサイトなどを売場のPOPや接客などで紹介すれば、リアル店舗における鮮魚売場の存在価値は高まるだろう。また、シニア層には簡単な検索マニュアルなどを準備すると喜ばれる。
店長必読!売場づくりと販促の教科書 の新着記事
-
2024/11/30
25年春、総菜MD提案!「麺メニュー」を深堀せよ! -
2024/11/30
鮮魚部門2025年春の売場づくり提案!3月は国産サーモンに注目せよ -
2024/11/29
焼き肉商戦は新商品で先手を取る!食べ方を含めた商品の提案を -
2024/11/29
相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案! -
2024/11/08
基本を徹底しつつ健康を意識した売場づくりで差別化を図る! -
2024/11/08
専門家がヤオコー久喜吉羽店を徹底分析!斬新な鮮魚改革と意外な課題とは
この連載の一覧はこちら [125記事]
関連記事ランキング
- 2024-12-04ヤオコー、バロー、サミットで明暗 3月期主要SM24年度上期決算
- 2024-12-11強敵が次々商圏に出店!平和堂の戦略と新たなモデル店の成果とは
- 2024-12-12関西を攻めるバロー!大阪で あえて 激戦区に出店した理由とは?
- 2024-12-10EDLPと独自化で対峙!自信あり、ライフの関西オーケー対策
- 2024-12-13地域密着のEDLP フォーマットで迎え撃つ、関西地場中堅小売の戦略
- 2024-11-08怒濤の出店で1兆円が見えたロピア!大きな進化と懸念される副作用とは
- 2024-11-29相場高に負けない!青果部門、2025年春の売場づくり、販促提案!
- 2024-12-07イオン九州の戦略小型店、80坪のマックスバリュエクスプレス下呉服町店を徹底解説!
- 2024-11-18レシートは語る第15回 まもなく関西進出のオーケー、データでわかる競争力と成功のカギ
- 2024-11-18既存店の数字が良い企業は実践!競合スーパーが進出しても影響を受けない方法