塗料売場での店頭活性化の事例を紹介!リアル店舗のよさが実感できるホームセンタームサシ久喜菖蒲店の取り組みとは?
リアル店舗ならではの体験・体感の場を提供
また、三原店長は売場演出にこだわる理由について、次のように説明する。
「周辺にも多くのホームセンターが立地しており、プロ需要を含めて激しい競合環境です。出店後間もない当店としては、価格や品揃えで店の特徴を打ち出していこうと考えていますが、それに加えて売場の演出や情報発信のあり方も非常に重要だと考えています。また、競合店を意識するだけでなく、ECも意識しています。そのためにもリアル店舗の魅力である“体験・体感”のよさを、塗料売場に限らず、打ち出していく必要があると考えています」。
実際に商品を手に取るだけでなく、演出された売場の雰囲気を体感できることは、確かにリアル店舗の強みとなる。
同店では、年に3回程度、さまざまなカテゴリーの商品を集めた独自の「DIYショウ」を開催している。実演販売などを行うイベントで、多くの来店客を集める人気の企画となっている。こうした施策もリアル店舗のよさを打ち出していこうとする取り組みの一環だ。
現在コロナの影響が不透明で、店頭での販促には制約があることは否めない。しかし、同店の「新しいことには積極的に挑戦」という姿勢は、コロナ後の需要取り込みを図るうえでも、大きな意味を持つことになるはずだ。