シリアル、健康価値や保存性の高さが再評価され需要が拡大基調に
日清シスコ、品質の決め手は“具”!「ごろグラ」具30%増量で売場を活性化
健康感や簡便性、常温保存できるシリアルが、巣ごもり生活の長期化で需要が高まっている。日清シスコの主力「ごろっとグラノーラ」や「シスコーン」なども、家庭における需要が伸長している。下期に向けては、新商品の投入や主力ブランドのリピート購入につながる施策を行っていく。
巣ごもり生活の長期化で「ごろっとグラノーラ」を中心に伸長
シリアル市場が好調に推移している。健康感や簡便性、保存性などの本来の価値が再認識されたことに加え、自宅にいる時間が長くなり、朝食だけでなくおやつとしても活用されているようだ。また、これまでは決まったフレーバーを家族みんなで食べることから大容量(600g~800g)での展開が中心だったが、現在は、家族それぞれが好きなフレーバーを好きな時間に食べるなど、中容量(約400g)の需要が高まっている。さらに価格志向から品質・健康志向に変化しており、この傾向はグラノーラのニューノーマルになりそうだ。
こうしてユーザーニーズが変化するなか、好調に推移しているのが、存在感のある具が特長の「ごろっとグラノーラ」。品質の高さやバリエーションの豊富さ、中容量で買い求めやすい価格帯などが支持されているポイントだ。
今回、「ごろっとグラノーラ」の主力5品の具を30%増量するキャンペーンを実施する(10月下旬より順次発売)。もともと具の多さや大きさを特長にしている「ごろっとグラノーラ」を今だけ具30%増量にすることでこれまでのユーザーだけでなく、幅広い人に試してもらうのが目的だ。今回の増量キャンペーンでシリアル売場をさらに活性化する。
また、昨年好評だった「ごろっとグラノーラ メープルナッツ」を9月23日に期間限定で新発売。2種のメープルシロップを独自にブレンドしたWブレンドメープル仕立てのシリアル生地に、メープルと相性のよい3種のナッツと甘酸っぱいいちごを加えた。「ごろっとグラノーラ」はバリエーションを7品に広げ、ユーザーの選択肢をこれまで以上に増やしていく。
「素材のごほうび」ブランドに美容・健康素材として人気の大豆が登場
素材本来のおいしさを楽しみながら健康サポートも実現するシリアルとして今年2月に発売をスタートした「素材のごほうび」ブランド。〈ココナッツフレーク〉に次いで、8月31日に美容・健康素材として人気の大豆を使用した〈大豆フレーク〉を新発売。歯ごたえが感じられるよう厚めに焼き上げたフレークタイプのシリアルで、フレーク1枚1枚に大豆本来の栄養と旨みを閉じ込めており、満足感のある食べ応えを実現している。
10月5日からは、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気さんを起用したWEB動画を配信。コーンフレーク“じゃない方”の同商品について、ハライチの“じゃない方”と表現されることのある岩井さんが「じゃない方の美学」を語る内容となっている。動画公開で、ブランドの認知拡大と商品理解を促進するとともに店頭も販促ツールで盛り上げる。
さらに、食生活の欧米化などの影響により、食物繊維摂取量はすべての世代において不足傾向が続いていることから、1食で1日分の食物繊維(18g)を摂取することができる機能系シリアル「シスコウェルネス 1日分の食物繊維」を9月28日に新発売。スーパー大麦のほか、小麦ブラン、おからパウダー、オーツ麦を配合。食物繊維の量と質に加え、毎日続けられるおいしさにもこだわった。
同社は総合シリアルメーカーとして幅広いラインアップと高品質の商品で、巣ごもり生活においても引き続きユーザーの期待に応えていく考えだ。




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