デリバリー・テイクアウトに関する消費者調査 コロナ禍で「初めての店」利用した人は3割以上
「知らなかった」外食店からデリバリー・テイクアウトをした人の72.5%が「店内飲食でも利用したいと思った」と回答
さらに、「知らなかった」店からデリバリー・テイクアウトを利用した人で、その後「店内でも利用したいと思った」人は72.5%におよんだ。すでに「実際に利用した」人も17.4%いた。「定期的に利用していた」店からデリバリー・テイクアウトをした人で、その後「店内飲食での利用意向が高まった」人は59.6%。すでに「実際に利用した」人も14.5%いた
性別・年代別では「店内飲食でも利用したいと思った」人の78%を20~40 代の男性が占めた。すでに「実際に利用した」人の割合が高いのは20 代男性で 28.2%となっている。
外食店のデリバリーやテイクアウトへの取り組みは、新規顧客獲得にもリピーターの利用促進にも有効と言えそうだ。
デリバリー・テイクアウトの「メニュー」が店内利用の意向を刺激する
利用したことがなかった店からデリバリー・テイクアウトした後「店内飲食でも利用したいと思った」理由は、「調理法や味つけがよかった」(58.8%)、「価格がお手頃だった」(54.3%)の他に、「他にも食べてみたいメニューがある」(42.8%)、「お店で出来立てのメニューを食べたい」(33.7%)が多かった。デリバリーのメニュー表を見て選ぶうちに、いろいろと食べてみたい料理が目についたということだろう。
性別・年代別では、30代、40 代女性で「調理法や味つけがよかった」が高く、30 代以上の女性で「お店で出来立てのメニューを食べたい」も高かった。女性は「味」や「出来立て」に重点を置く傾向が垣間見える。
一方、「店内飲食でも利用したいとは思わなかった」理由としては、「割高だった」(35.8%)、「コロナ禍のうちは店内飲食を避けたい」(32.2%)、「店内飲食するなら他にもっと行きたいお店がある」(28.3%)などがあった。
今回の調査で、外食店がデリバリー・テイクアウトに力を入れることが、コロナ終息後の新規顧客の呼び込みやリピート利用の喚起につながることが示されたのは意義深い。
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