市場規模5兆円台に縮むGMSの市場占有率、PPIHのシェア拡大目立つ
sample
上位5グループのシェアが9割を超えている総合スーパー(GMS)市場。事業構造改革が進められるものの苦戦が続き、市場の縮小が止まらない。そうしたなか最大手イオン(千葉県)はさらなるM&A(合併・買収)を進めてシェアを高めている。
ヨーカ堂は23年度中に構造改革にめどを
2021年度のGMSの市場規模は14社の営業収益を合計した5兆9430億円。ECや専門店の台頭でGMS業態の苦境が続くなか、GMSではなく食品スーパー(SM)を中心とした運営に舵を切る企業が増えている。今年度からその実情に合わせて、西友(東京都)、ダイエー(東京都)、イズミヤ(大阪府)の3社の区分をGMSからSMへと移行したため、市場規模は前年度比で18.7%縮小した。
前年度の市場規模から前出の3社を除いて比較すると(以下の比較はこの条件を適用)同1.4%減。各社GMSの構造改革を進めるものの、市場縮小に歯止めがかからない。
こうしたなか最大手イオンはさらなるM&Aに踏み切った。21年9月、マックスバリュ西日本(広島県)がフジ(愛媛県)と経営統合する契約を結んだと発表。24年3月に合併し、新会社を設立予定だ。フジがグループ入りしたことで、イオングループの営業収益は計2兆6154億円となり、市場シェアは同3.7ポイント(pt)増の44%まで拡大した。これにより上位5グループの合計営業収益も5兆6381億円と増加し、市場シェアは同4.9pt増の94.9%と、上位企業の寡占化が約95%まで達している。
2位のイトーヨーカ堂(東京都)も、
市場占有率2022 の新着記事
-
2022/04/28
急拡大するデリバリー市場、21年は8000億円規模に -
2022/04/28
市場規模が2年連続で縮小する食品卸業界 DXへの積極投資で危機克服できるか? -
2022/04/28
新企画、スーパー、ドラッグ、コンビニ入り混じる食品小売市場における市場占有率! -
2022/04/27
約10兆円、総菜市場の占有率ランキング2022 上位では1位プレナスのみ増収! -
2022/04/27
コロナ禍で安定成長続く キャンドゥはイオン入りでどう変わるか -
2022/04/27
コロナ禍で4兆円消滅の外食市場占有率2022 好調マックやスシローがシェア伸ばす
この特集の一覧はこちら [18記事]
関連記事ランキング
- 2024-09-10GMS売上高ランキング2024 イオン堅調もヨーカドー、ユ ニーは苦戦
- 2024-04-10国内2強、イオンとセブン&アイの流通相関図2024 大型再編、M&A、事業撤退相次ぐ
- 2024-09-3048兆円市場の各社のシェアがわかる!食品小売、市場規模&占有率2024!
- 2024-10-28業態別 主要店舗月次実績=2024年9月度
- 2023-10-12イオンGMS復活の命運を握る「そよら」、非食品復権のカギはあのホームセンター?
- 2024-08-13イオン北海道、中計目標達成のカギ握る西友店舗継承後の戦略
- 2024-09-25市場規模拡大、寡占化進行!小売業12業態、最新市場規模&占有率2024
- 2020-11-20柴田祐司社長が語る 新生イオン九州が進める「マイクロプロセスセンター戦略」とは?
- 2024-03-26食品小売で一気に進む!競争に巻き込まれない新しいPB戦略とは?
- 2024-09-05イオン、物流改革が新フェーズ「福岡XD」が稼働開始