[5日 ロイター] – 中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングが5日発表した第2・四半期(7─9月)決算は、売上高が30%拡大し、市場予想を上回った。
新型コロナウイルス流行に伴う「巣ごもり」需要を追い風に中核のeコマース事業が好調だったほか、注力するクラウドコンピューティング事業の売り上げも大きく拡大した。
また、傘下の金融会社アント・グループの新規株式公開(IPO)延期による影響を精査しており、「適切な措置を講じる」と表明した。
アントは5日に香港と上海で重複上場を予定していたが、延期された。調達額は過去最高の約370億ドルに上る見通しだった。
7─9月の総売上高は1550億6000万元で、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の1547億4000万元を上回った。
eコマース事業の売上高は29%増の1309億2000万元。
クラウドコンピューティング事業の売上高も60%急増の149億元。
純利益は63%減の265億2000万元。前年同期はアントへの出資に絡む一時的利益が含まれていた。
アリババの米上場株は序盤の取引で一時約10%下落した。