アルディの客数は3 割増!好調、米国のディスカウントSM 事情
世界的なインフレが続くなか、米国でもディスカウント型の小売企業は引き続き好調を示している。なかでも存在感をさらに大きくしているのがアルディで、店舗数は食品小売最大手のクローガーをも抜き去ろうとしている。
そしてアルディを追う同業のリドルはいまだ成長の途上にはあるが、出店パターンの多様化で店舗網拡大をにらんでいる。
別格の客数増を示すアルディ
スマホの位置データを利用して人流を把握し、大手食品小売企業の来店客数を分析している調査会社によると、2024年前半に対前年比で最も客数が増えたのはアルディだった。
アルディ32.1%増、コストコ10.2%増、HEB8.6%増、クローガー3.5%増、ウォルマート3.4%増、アルバートソンズ3.1%増である。
クローガー、ウォルマート、アルバートソンズの3%台という数値は決して悪いものではない。ただアルディやコストコの大幅増の前では、数字が色あせて見えてしまうことになる。

あらためて言うこともないが、アルディとコストコはディスカウント型だ。昔も今もディスカウント型は相変わらず強いのだが、この2社は別格で、さらに30%台という数字をはじき出しているアルディは別世界といってもよい。
この2社のほかに、ウインコフーズ、グロサリーアウトレット、BJ’ sなど、ディスカウント型で好調な企業は少なくない。
ここで大前提として簡単におさらいしておくと、日本で一般的に認識されているディスカウントストアとはアメリカの「クローズアウター」を意味していることが多いので、注意が必要である。
クローズアウトとは、
ディスカウンティングの新潮流 の新着記事
-
2025/02/14
アルディ、リドルが勢力拡大 ヨーロッパのディスカウンター事情 -
2025/02/14
アルディの客数は3 割増!好調、米国のディスカウントSM 事情 -
2025/02/14
ハローズ、ラ・ムー、トライアル、ロピアが集結!激戦!明石DS 対決のゆくえ -
2025/02/13
強烈なディスカウント!カネスエ関西1号店の売場づくりを徹底解説 -
2025/02/13
ふだん使いできるDSでロピアと競争!ザ・ビッグ福住店の意外な強さとは -
2025/02/13
クルベとフーコット 絶好調SMのDSフォーマットの強さと課題とは
この特集の一覧はこちら [12記事]
関連記事ランキング
- 2025-11-06トライアルが西友の買収を完了 徹底解説!結局、何がどう変わるのか?
- 2025-11-07オーケーの売場で痛感した「価値訴求型什器」の重要性
- 2025-11-08流通秀書 第2回『わが安売り哲学』
- 2025-08-28好調マミーマートが茨城県ひたちなか市に初出店!【今週の大店立地法速報】
- 2025-11-06南アフリカ初の「ウォルマート」開業 英国の「アマゾンフレッシュ」閉鎖へ
- 2025-11-07「旬」と「ローカル」の演出に注力!関西4号店「オーケー北伊丹店」を徹底解説
- 2025-10-18コストコホールセールジャパン ケン・テリオ社長が退任へ 16年間をどう振り返る?
- 2025-11-13イズミ、ハローズ、ダイレックス……中四国最大都市・広島市の視察の仕方
- 2024-05-10トライアルの小型フォーマット「TRIAL GO」の全貌とは
- 2024-12-20節約家の主婦が“ストック買い”したい、オーケーの留め型商品5選!_過去反響シリーズ
関連キーワードの記事を探す
イズミ、ハローズ、ダイレックス……中四国最大都市・広島市の視察の仕方
東北随一の成長市場 宮城県名取・利府エリアの視察コースを案内!
ロピアにクルベ 安いだけでは勝てない!ディスカウントスーパーで進む多様化の理由
オーケー関西2号店 アンダー300坪小型店でみせる凄みと進化
マミーマートの戦略業態、生鮮市場TOP!の強さと戦略を徹底解説






前の記事


クローガー、アルバートソンズとの合併破談に、ウォルマートがチリでの投資を加速