オーストリアの物流企業とタッグ、クローガーが導入する新物流システムとは? カルフールは店頭に受け取り拠点を設置
クローガー、新たな物流システムを導入
7月2日、米国スーパーマーケット(SM)最大手のクローガー(Kroger)は、オハイオ州デラウェアにあるグレートレイクス配送センター(DC)の機能強化を図るために、物流システム開発のKNAPPと提携したことを発表した。同DCは床面積1万2100㎡に増床され、最新鋭のテクノロジーが導入される。完成は今夏の予定だ。
2003年に開設したグレートレイクスDCは、20年近く経った現在も、オハイオ州中部から北西部、ミシガン州南東部にかけての115店舗に商品を供給している。
「同施設の改装は、当社が現在実行中のサプライチェーン・ネットワーク改革の一環である。新システムの導入によってキャパシティは2倍になる。需要が増えれば、それに合わせて処理量を増やせるようになる」とクローガーのサプライチェーンとネットワーク戦略を担当するトニー・ルチーノ副社長はコメントした。
KNAPPはオーストリアに本社を置く企業で、米国本部はジョージア州アトランタにある。KNAPPは、世界各地のSMをはじめ、アパレル、ドラッグストアなど幅広い業種業態の企業に対して、カスタムメイドの物流自動化システムを提供している。スイスのミグロス(Migros)、ドイツのエデカ(Edeka)、オーストラリアのウールワース(Woolworths)なども同社の仕組みを採用している。
グレートレイクスDCには、「OSRシャトル」「RUNPICK荷積みロボット」というKNAPP独自の