ウォルマート、「GAP」ブランドのホームファッション商品を独占販売

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ウォルマートが取り扱う「GAP HOME」
オンラインストアで6月24日から「GAP HOME」の販売を始める

 米ウォルマートは5月27日、カジュアル衣料製造小売りの米ギャップと「GAP」ブランドのホームファッション商品を独占販売する契約を結んだと発表した。「GAP HOME」のブランド名で、食器やベッド用品、タオル類などのオリジナル商品をオンラインストア「Walmart.com」で販売する。

 ギャップは2020年5月、スポーツ選手やファッションモデルなどのマネジメントやイベント運営、ライセンス事業などを行う米IMGと複数年にわたるライセンス契約を結んだ。ウォルマートはIMGを通じて、ホームファッションカテゴリーにおける「GAP」ブランドの独占使用契約を結んだ。

 「Walmart.com」での「GAP HOME」ブランドの販売は6月24日から始める。当初はシーツや枕カバーなどのベッド用品、バスタオルやバスマットなどの浴室用リネン類、食器類、カーテンなど約400品目からスタートし、季節限定品や特別コレクションなどを順次追加していく。価格はデニム地の枕カバーが15.88ドル、ベッドカバーセットが64.98ドルなど。

 調査会社のNPDグループによれば、新型コロナウイルスの感染拡大により在宅時間が増えたことで、2020年の米国におけるホームウエア(インテリア用品や食器、リネン類など)に対する消費支出は前年比25%増となった。ウォルマートは「GAP HOME」を独占販売することで、在宅関連需要の取り込みを図る。

 一方、新型コロナの影響でギャップの業績は大きく落ち込んでおり、21年1月期の売上高は前期比15.8%減の138億ドル(約1兆5000億円)、営業損益が8億ドルの赤字となった。ホームファッションや家具、ベビー用品などのカテゴリーでIMGを通じたライセンス供与を行い、収入の確保につなげる。

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