米中小企業楽観度指数、6月は上昇 人手不足やインフレに懸念も
[13日 ロイター] – 米中小企業の業界団体、全米独立事業者協会(NFIB)が発表した6月の中小企業楽観度指数は、経営者の間で人手不足やインフレに対する懸念があるものの、小幅に上昇した。5月は低下していた。
6月の同指数は2.9ポイント上昇の102.5。
10の構成指数のうち、7指数が上昇、3指数が低下した。
NFIBのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏は声明で「経済活動が再開され、中小企業の楽観度は上がっている。ただ、記録的な数の経営者が引き続き、求人に基準を満たす人材の応募がないと報告している」と指摘。
「中小企業オーナーは、好調な販売やサプライチェーンの問題で、在庫を維持するのが難しいと感じている」と述べた。
今後3カ月で新規雇用を計画している企業は差し引きで28%。5月から1ポイント上昇、過去最高となった。
NFIBは今月の月間雇用報告で、6月に未充足求人を報告した中小企業は季節調整後で46%と、5月の48%から低下したと指摘していた。
「最も重要な問題」は労働者の質で、26%が10個の選択肢の中からこの問題を選んだ。過去最高の27%に迫った。
適切な人材が採用できないと回答は56%で、5月の57%から低下した。
インフレが懸念要因との回答も多く、過去最高の44%が今後3カ月で値上げを計画していると答えた。