米求人件数、10月は小幅増 レイオフ件数も増加=雇用動態調査

ロイター
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フロリダ州マイアミの道に置かれた求人の広告
米労働省が9日発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数が小幅に増加した一方、レイオフ件数も増加した。フロリダ州マイアミで5月撮影(2020年 ロイター/MARCO BELLO)

[ワシントン 9日 ロイター] – 米労働省が9日発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数が小幅に増加した一方、レイオフ件数も増加した。新型コロナウイルス禍からの労働市場の回復が鈍化していることが示された。

10月の求人件数は665万件と9月の649万件から15万8000件増加。2月時点は約700万件だった。医療・福祉業界の求人件数が増加。州・地方政府の教育関連でも2万3000件増加した。

求人率は4.5%と9月の4.4%から上昇。レイオフ件数は24万3000件増の170万件だった。これには国勢調査のために臨時雇用されていた労働者を中心とする政府部門の解雇9万1000件が含まれている。レイオフ率は1.2%。9月は1.0%だった。

採用件数は9月の589万件から581万件に減少。採用率は4.2%から4.1%に低下した。

MUFGのチーフ・エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「労働市場は過去50年間で最高だったコロナ禍前の2月時の状態から依然かけ離れている」と指摘。「米国で最大の人口を誇るカリフォルニア州で今月、厳格な外出制限措置が実施されたため、求人件数は年末までに比較的早急に減少する可能性が高い」と述べた。

一方、JPモルガンのエコノミスト、ダニエル・シルバー氏は「JOLTSのデータは他の多く雇用関連指標と一致しており、非常に堅調な雇用期間を経て足元の労働市場が安定していることを示唆している」とした。

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